Postalco × Karimoku

STAKKO
Chunks & Blocks

curated by Postalco Design Studio


Postalco Design Studioは、カリモクと協働して新たなプロジェクトを始めました。ポスタルコがデザインを行いカリモクが制作する新しい家具の提案や、KARIMOKU RESEARCH CENTERでのエキシビションなどを通して、ライフスタイルの変化を受け入れながら環境と共鳴し進化する家具の可能性を提示します。
エキシビション: 2025年4月26日(土)~8月8日(金)

Introducing STAKKO

「部屋は固定されるべきではない。ピアノを弾くように、部屋を変えることができるべきだ」 
バックミンスター・フラー

STAKKOはポスタルコがデザイン、発案し、カリモク家具が制作する新たなモジュールシステム


STAKKOはその名の通りstacking(積み重ねる)と言う考え方を基に、ポスタルコとカリモクが共同で開発中の新たな家具の提案です。マイク・エーブルソンが家具のデザインを担当し、エーブルソン友理が名称やロゴを考案しました。箱型のひとつのブロックを起点に、棚、椅子、テーブル、ソファなどへと自由にトランスフォームができるモジュラーシステムを採用。無限のバリエーションを生み出しながら、生活の変化に寄り添い、進化し続ける家具です。

日々の生活や人生のステージの変化に応じて自在に形を変えるスタッキングアイデアを、カリモクの持つ卓越した技術と知見を組み合わせて具現化。素材には、人の身体に最も近い存在である木や天然素材を採用。自然の素材に触れることで生まれる心地よさや安心感が、空間全体にも広がり、使い手の感覚に寄り添う新たな暮らしのあり方を提案します。

人の暮らしは、住まい、仕事、興味や価値観の変化によって、日々大きく移り変わります。そのたびにインテリアを一新するのではなく、家具そのものが次の暮らしへと適応し、持ち運ばれていく。時と共に深みを増す木の質感や、使い込まれることで刻まれる傷や思い出が、未来へと繋がっていく。STAKKOは、そんな時間の積み重なりを受け止める器としても存在します。

Exhibition at KARIMOKU RESEARCH

2025年4月26日(土)より、エキシビション「STAKKO Chunks & Blocks」を、KARIMOKU RESEARCH CENTER 1階 THE ARCHIVEにて開催いたします。

優れたプロダクトは、誠実な素材と細やかな配慮によって生まれます。それは時間に抗うのではなく、時間と共に生き、変化していくものではないでしょうか。色褪せ、適応し、分解し、そして進化するーーその過程こそが、使い手の人生と深く響き合う本質的な価値を生み出します。このようなプロダクトをポスタルコは「silent supporter(静かな支え手)」と呼んでいます。それは、使い手の身体の動きと調和し、日々の営みに静かに寄り添いながら、新たな選択肢へと自然に馴染んでいく存在です。

本展示では、ポスタルコがデザイン・発案しカリモクが制作を行う、開発中のモジュールシステムと、それを活用した新たな空間の提案をご覧いただけます。

会期:2025年4月26日(土)~8月8日(金)
土日定休 *4月26日(土)と4/27(日)はオープン

時間:12:00 - 18:00  *最終日は16時まで


トークイベント

ポスタルコのマイク・エーブルソンと、カリモク家具の加藤洋によるトークイベントを開催します。展示の解説だけでなく、ポスタルコとカリモク家具の出会いや、今回のコラボレーションに至るまでの背景、技術や素材選びのプロセスが知れる機会となっています。

日程:2025年4月26日(土)
時間:19:00 - 21:00 

定員:50名 *先着順

Ticket
Photo Credit: Tomooki Kengaku

会場:KARIMOKU RESEARCH CENTER 1F THE ARCHIVE
〒106-0031 東京都港区西麻布2丁目24−2

会場構成:Postalco Design Studio
スタイリング:小林 眞 (out of museum)
植栽:PUPUA INTERNATIONAL 

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カリモク
カリモク家具の起源は、創業者の加藤正平が長年続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めた1940年に遡る。様々な木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の販売を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台を作りあげ、日本を代表する木製家具メーカーへと成長を遂げる。

KARIMOKU RESEARCH
「KARIMOKU RESEARCH」とは、家具の開発だけに留まらず、カリモク家具が長年培った木工への知見を活かした様々なものづくりを通じて、自社が掲げる「木とつくる幸せな暮らし」というミッションを追求していくプロジェクトです。これまでも家具づくりという枠組みにとらわれない活動を続けてきましたが、この新しいプロジェクトでは、異なる文化圏や世代、また業種など様々な人々が考える豊かな暮らしのあり方を見つめ直し、「木とつくる幸せな暮らし」について探求。調査や開発という一連の過程を発信していきます。このプロジェクトにおいて核となる『Survey=調査』の活動などを通して生まれた成果や軌跡とカリモク家具が持つ技術力を活かし、多種多様なパートナーと共に、家具に留まらない新しいアウトプットの共創を目指します。

Postalco Design Studio
ポスタルコは日々の暮らしに着目した製品を、東京を拠点に作り続けているデザインスタジオです。衣服から家具、スペースデザイン、グラフィックデザインに至るまで、独自の考えを応用してきました。使い捨てが増える時代において日本製にこだわり、永く使われることを想定してデザインしています